2005年12月19日 (月)

仙台道中膝栗毛~日曜編~

 日曜は少し時間があったから、仙台市内の観光スポットを周遊している「るーぷる仙台」というバスに乗った。

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 仙台駅前のバス停は、こんな感じである。

 

 バスは満員でぎゅうぎゅうであった。入口ドア付近の人間をやっと押し込んでドアが閉まる始末であった。

 途中、「右に土井晩翠の建物があります。」などという感じで様々なアナウンスが流れるのであるが、何ゆえ人間でごった返しであるから、左側にいた我輩には右側の風景は見えない。

 「左手に見えますのは、仙台高等裁判所です。」と、今度は左側の風景のアナウンスが流れたから、どれどれと思って人間の足の隙間から外を覗いた。が、運転手がアナウンスを流すのをやや遅れたとみえて、もうすでに通り過ぎているという始末である。

 気を取り直してまず我輩が降りたところは、瑞鳳殿前であった。瑞鳳殿とは、かの「独眼竜」の異名を持つ戦国武将、伊達政宗公が眠っているところである。

 バス停を降りると、経ヶ峯の森という神聖な感じの漂う森が現れた。

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 我輩の驚くのは、木の立派なことである。根元の太く真っ直ぐに天に向かって伸びたこの杉の木は、樹齢数百年という。

 森の静寂に心が研ぎ澄まされる気分であった。あの家族のいる騒がしい家の中とは、全く逆の世界である。

Dscn0097  観光に来た御老人たちは、「階段、まだ続くの? 大変だな~。」と言いながら、せっせと階段を登っておる。カメラをぶら下げた我輩をじろじろと見る御老人もいたが、おもちゃのカメラだと思ったのであろう、奪いに来る者はいなかった。

Dscn0098  階段を上まで登ってきて瑞鳳殿の前に着いたが、入場料が700円もしたので、金を持たぬ我輩は入れなかった。無論、策を飛び越えて入ってもいいのであるが、金を払わずに侵入したら政宗公の英霊に申し訳ないと思って止めた。いや、本当のことを言えば、金を払わずに足を踏み入れたが最後、独眼竜政宗公の霊魂に「金を払え~。」と呪われるのではないかと、怖れたのである。

 もしこれが豊臣秀吉などの御墓前であったならば、「金なくば、忍んで入ろう、ホトトギス」などと念じて入れば平気な感じもする。

 もしこれが徳川家康などの御墓前であったならば、家康の霊は「金なくば、今度来たとき払ってくれるまで待とう、ホトトギス」などと言って許してくれそうである。ただ、この標語は少々語感が悪いのである、、、、。

 もしこれが織田信長などの御墓前であったならば、「金なくば、殺してしまえ、ホトトギス」とでも云ったところであろうか、、、、。これは危険である。絶対に無銭では入れない。いや、むしろ、ちゃんと入場料金を払っても入るのが躊躇される。墓の前でちょっとよだれなどを垂らしでもすれば、殺されそうである。

 独眼竜政宗公の気質については、よく分からぬが、外見は信長的である。それゆえ、我輩は怖れをなして侵入は控えたという次第である。それで、入口の横から写真だけ一枚撮った(上の写真)。

 次は、仙台城跡(青葉城跡)へ行ってみた。冷たい風と雪で、体が冷たくなってきたが、城を見るためならこれしきのこと、と思って歩いていくと、

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 政宗公の銅像があった。

Dscn0103  やはり、剛毅な威厳が漂っている。無銭で墓前へ潜入しなくて良かったと改めて感じた次第である。

 我輩は、城はどこかと思って探したが、どこにも見当たらない。ちょうど野良猫がいたので、「城はどこだ?」と尋ねてみた。すると、

 「ほほう、お主は、この辺の猫ではないな? なぜなら、この辺の猫ならそんな質問をする馬鹿猫いないものなあ。」

 と言う。馬鹿猫とは何を言うか、と思ったが、ここは仙台ゆえ、もし変な口を利いて喧嘩になり仲間でも呼ばれたら敵わぬと思った。だから、

 「そうかい、何故馬鹿って言うんだね、君は?」

 と、丁寧に返した。すると、その仙台猫は、

 「ここは、仙台城跡だぜ。仙台城は、もう明治時代になくなってしまったのだ。今はこの城跡があるだけなのだ。もし仙台城の様子が見たかったら、向こうにある資料館の復元モデルでも見るんだな。」

 と、言う。

 我輩は己の無知に恥じ入ったけれども、動揺を見せぬように、「かたじけない。」と言い、我輩の持っていた秋刀魚の尻尾をくれてやった。これはちょうどここに来る途中で見つけたご馳走であったが、その仙台猫がこの秋刀魚をちらちらと見ているのに我輩は気づいていたのでくれてやったというわけである。案の定、我輩が与えるや否や、飛びついた。

 天守台のあったところから、一枚。

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 この写真からも寒気が窺えるであろう。夏に撮影したならば、杜の都が一望できたものを、これではあまりに暗い世界である。閻魔大王でも住んでいそうである。

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 仙台城跡。政宗公の築いた栄華も、今は空しき廃墟、、、。

 次はどこに行こうかとも思ったが、寒いし、帰るのが遅くなるのも嫌であるし、駅に戻ることにした。

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 仙台駅内の一風景。前方に見える青い物体は、ドコモダケなる携帯電話会社ドコモのマスコット?である。

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 因みに、こんな感じである。

 では、さようなら、仙台。また、いつか来てみようと思う。東北新幹線で、東京へ帰る。めでたし、めでたし。             

                                             (終)

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2005年12月18日 (日)

仙台道中膝栗毛~土曜編~

 我輩は、土曜から日曜にかけて東北地方の宮城県仙台市へ行ってきた。

 

 我輩が仙台に到着したのは、午後6時半頃である。駅を出たときの最初の感想は、、、寒い、であった。が、寒いが、東北地方最大の都市だけあって人が多く活気がある。

 

 まず、駅前から二枚。   Dscn0068

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 うむ、中々きれいに撮れたにゃん。因みに、何故我輩のような猫がデジカメで写真を取れるか、と疑問に思う者もいるかもしれないが、我輩のような猫とてデジカメの操作くらいはできる。そもそもこうして文章を書けるのであるから、デジカメを操作できても何も不思議はないはずである。因みに我輩がどんな格好をしていたかと言えば、こんなふうな格好である。

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 じゃじゃ~ん。、、、、、、、、。

 

 つまり我輩はこの猫の如く、デジカメを首に掛けて市内を徘徊しているのである。左の写真は仙台市の青葉通りに面したモール街を歩いていて、写真屋の前で見つけた猫の銅像である。やや我々猫族を侮辱した感はあるものの、ちょうど我輩のような出で立ちをしていたので、記念に一枚撮っておいた次第である。

 仙台駅前の歩道橋から青葉通りの風景を一枚。夜なので、杜の都仙台が見れなくて残念であるが、かといって今は冬であるから朝に見ても枯れ葉の都仙台である。やはり春や夏に来る方がよい。というか寒い。

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 因みに、この歩道橋には、我輩のようにここから青葉通りを撮影しようとする観光客が結構いた。写真を撮られる方は、皆こぞって例のピースというやつをしている。また、写真を撮る方も、かなりの確率で「はい、チーズ!」などと言っている。チーズとは食べ物のことであろうが、「はい、チーズ」などといっても別に相手にチーズを手渡す様子もない。写真を撮るだけである。人間はどうか知らぬが、チーズ、チーズとやたらに連発されると腹が減るから止めて頂きたい。

 青葉通りの一風景を何気なく撮影してみた。

Dscn0073  一応付け加えておくと、写真に写っている自動車は、時速300キロくらいの高速で走っているのではない。ただ、このデジカメが時速40キロくらいの自動車を捕え切れないだけである。

 

 外は寒いし、人ごみの中を歩くのは踏まれそうで嫌だと思っていたら、ちょうど地下の通路があったので入ってみた。

Dscn0075  中には美しき噴水があった。Dscn0074 が、近くに浮浪者のものと思われるダンボールもあった。我輩は、我輩の頭に下げたデジカメを浮浪者に奪われないように足早にそこを去った。

 

 青葉通りに面したモール街。我輩は踏まれそうになりながらもシャッターを切った次第である。

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 とそこに、ペットショップという動物売買をしている店があったので、ちょっと寄ってみた。

 店内は、犬族の臭いがぷんぷんする。我が猫族の臭いも少しはする。

 

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 左の子犬はすやすや寝ておる。やはり子どもは可愛いのである。

下の写真は子犬の兄弟である。Dscn0079 相手を枕にしたいという気持ちは人間も猫も犬も一緒である。

 

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 この光景には驚愕した。余程寒いのか、余程部屋が狭いのか、数匹の子犬が僅か直径50センチ程の空間に高密度で睡眠しておる。

 我が猫族の赤ん坊を見つけたのは、店の隅っこであった。

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 それにしても、ひどい寝方である。普通、我々猫というものは、横になって寝ることはあっても仰向けになって寝るものではない。確かにガラスの箱の中にいれば外敵から襲われる心配がないけれども、あまりに無防備な寝方である。我輩は、この子猫の将来に良くないと思ってガラスを足でこつこつと引っ掻いたが、全く起きる気配は見せなかった。完全にお眠り状態である。

 

 一階の犬猫を一通り見終わると、「二階、高級ペット」と書かれている広告があったので、二階に行ってみた。

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 名前は何と言うのか忘れたが、こんなの顔をちょっと長くしたような、顔の崩れたウサギの耳を少し短くしたような、そんな奇怪な顔面をした犬が高級だというから人間の考える高級の基準というの奇天烈である。が、この坊やは、我輩がカメラを向けると尻尾をふりふりと小気味よく振り回してくれるという、最も愛嬌のある子犬君であった。

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 この子犬は、鹿のように足が細い。ちゃんと飯を食わせてもらっているのだろうか、、、。我輩がこの子犬の細い足を撮影しようとしたら、突然我輩の方に近付いて来て、ガラスの前に座り込んでこちらをじっと窺っている。「坊やのそのやせ細った足を見せて頂きたい。」とお願いしてみたが、カメラを持った猫を奇特だと思ったのか、まるで聞く耳を持たずずっと座り込んでいる次第である。

 

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 最後は、子犬というよりは、小熊と言った方が適当な犬族の子どもを撮った。我輩がカメラを向けたら、ふてぶてしくこちらを睨みつけてきたが、誤ってフラッシュが光ると驚いて後ずさりした。我輩は「申し訳ない」と謝ったが、この子熊犬はすねて隅へ言ってしまった。Dscn0088 因みに目は開いているのか閉じているのか分からぬ(左下)。

 

 二階の犬は、我輩にしてみれば、珍獣ばかりであった。ただ、一階の犬猫がほとんど睡眠状態だったのに対して、二階の犬猫はみな起きていた。まさか、起きているということが高級だという意味ではあるまいな、と思ったくらいである。

 最後に、仙台のハト公を一枚。どこにでもいそうではあるが、何となく。

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 警戒して逃げるので、三度目にしてやっと捉えることができた。

 

 今日は我輩、少々疲れておるので、これをもってまず膝栗毛としたい。何か、仙台の珍獣紹介の如き膝栗毛になってしまった、、、、。少し反省。画像処理の方法が分からず、更新するのに時間がかかってしまったこと、御詫び申し上げたい。   (終)

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